ちよの考察

嵐について、映画について、小説について、いろいろ考察するのが好きな私の独り言。

ナラタージュ(3)~自分の恋を振り返ってしまう~

2018/9/3

 

また不意にナラタージュ見てしまって涙…

もう条件反射だわ

動機はただ松本さんの色っぽい背中が見たかっただけなのに…笑

 

 

 

私も、高校時代〜大学の最初の方で、泉のような本気の恋をしておくべきだったな。

恋に恋してただけ。上っ面の恋愛だった。

彼を最後まで信用できなかったし、彼を奥深くまで理解しようともしなかった。

ただ恋愛らしいことを人生で初めてできた、その時の自分に酔っていたのだ

 

私は結局自分を保つことに必死だったのだ。

決して恥をかこうとしなかったのだ。

理屈や状況だけ客観的に見つめて、自分の心には目を向けてこなかったのだ。

 

本当に彼とのハグやキスは嫌で仕方なかった。そういう行為をする自分が気持ち悪かったのだ。

結局彼と向き合っている時も、私は自分しか見てなかったのだ。

 

彼にようやく別れを告げても、寂しさと、そのあと自分を好いてくれる人が近くにいたものだから、私はその人にすがったのだ。

また自分の心に向き合わなかった。

彼の求めに応じる自分に存在意義を感じていたし、単純に遊びに出かけることで寂しさを忘れられたのだ。

彼を恋愛感情を持って見られたことがあっただろうか。なかったと思う。

彼自身も、本当に私に恋していたのだろうか?

ただ単に(男子校ゆえ)長い間異性と関わりない状況で、近くにいて接触機会も多かった私に、「憧れ」的な気持ちを恋と勘違いしたのでは。

現に彼は楽しそうであった。それは昔の私のように、恋愛ごっこを楽しんでいたと思う。

恋愛ごっこで満足していたのではないか。

結局体の接触も、スキンシップのレベルですらなかったままで、彼を奥深くまで理解することは物理的にも到底不可能だった。そうする気もなかったのだ。

 

もうそんな関係に疲れて、自分の女性としての満たされなさも相まって、彼とは別れた。

そのあと(少し時間は被っていたが)好きな人が2人いた。1人は同級生で、もう1人は一回り上の社会人だった。憧れていた。彼を考えると心がキュッと痛かった。

特に年上の方は本当に好きだった。でも自分の思いに自信が持てなかったのと、彼にすでに相手がいることを知って、「諦めよう」とする心理が勝った。

彼に自分の思いを伝えることもなく終わった。

 

そのあと、嫌な人から交際を申し込まれたり、嫌な経験をして以降、さらに臆病さに磨きがかかっている。

人を根本的に信用できない。

同時に自分に自信がない、自己評価があまりに低いために、ずっと苦しんでいる。

 

無条件に自分に自信が持てる(適切に自己評価できる)人って、羨ましいなって思う。

自分の気持ちにも自信が持てるだろうし、自分を信じてくれる・愛してくれる人を素直に受け止められるのだろうな。

私は「私を愛してくれる/評価してくれる人って、おかしいんじゃないか、裏があるんじゃないか」と意識せずも思うことによって、ただでさえ少ない自己肯定感を必死で保とうとしているのだ

(相手からの評価をそのまま受け止めることは、自分の自分に対する評価を曲げることに他ならないのだから、それは自分に対する裏切りとなるし、嘘つきになるから)

 

だから、自分をまず信用できるようにならないと、人も愛せないと思う。

だから、恋はつらい。ただつらい。

余計な葛藤がぐるぐる回って、ひたすらに疲れる。

 

そういう、余計な考えを持つ間もないような、激しい恋をしてみたくもある

一瞬の激しいキスの間に、何も考えられないようにして欲しい。

 

あーもしかしたら、そういう欲望をナラタージュ中のキスシーンやラブシーンに重ねてるんかな。

自分を泉に重ねて見て、その一瞬だけ葉山先生に支配されている感じを想像するから、なんども観てしまうのかな。