ちよの考察

嵐について、映画について、小説について、いろいろ考察するのが好きな私の独り言。

「休止」が決まって改めて嵐が好きになる

2019/1/27

 

嵐の活動休止。

 

 

 

 

第一報が入ったときはあまりに突然で理解ができなかったし動揺したが、ファンクラブの動画を見て、記者会見を見て、今はただただしあわせなな気持ちで笑顔で彼らの決断を受け入れている。

 

本当にいい会見だった。

嵐が本当に素晴らしいグループであること、成熟した大人であること、そしてなぜ自分が嵐を好きなのかを改めて認識できた、本当に素晴らしい一日になった。

悲しみや怒りや悔しさはもうどこにもない。

嵐を好きでいることを誇りに思えた日だった。

 

初めて嵐を好きになったとき、正直周りに言えなかった。

当時は「一時の流行」と思って、そこに自分が乗ることを恥だと思っていた。

それでも好きだった。

 

今なら言える。嵐を好きでいることを本当に誇りに思う。

嵐とともに10数年、過ごせたことを誇りに思う。

 

 

グループの絆は本当によくわかった。

これまでどれだけ話し合いをしたかがよくわかる会見だった。というのも、メンバーの表情や発言のどこにも「迷い」や「矛盾」が無く、かといって全員が同じことを言うのではなくて、各々の考えをよく理解してかつ尊重したうえで各々がしゃべっていたからだ。

ファンの身分で見ていても、最終的に何の疑問も残さなかったし、大野さんそしてグループの考えを尊重したいと思わせられたし、なにより残された期間(そしてその先も)嵐について行きたいと確信させられた。

最終的に何の不安も残らなかった。

自分の思う「嵐」像がそのままそこにあった。

 

 

会見中に印象に残った言葉がいくつもある。

櫻井さんは本当に頭が良くて、記者が少しでも誘導するような質問をしようにも、きちんとそれを退けてくれていた。

「無責任ではないか」に対し、「2年間かけて感謝を返していくのが自分たちの誠意の見せ方だから、無責任かどうかはそれを見て判断してほしい」

その発言には思わず大きく頷いた。

ともすれば大野さんを責めるようにとられかねない状況を、完全にひっくり返してくれる頼もしい発言だった。

それに、名ばかりの「責任感」に駆られて活動しているグループではない、ファンならわかりきったことだが、それを改めて会見中一般にも何度も説明してくれた。

 

「賛成・反対では簡単に分けられない。みんなそれぞれに思いがある」

このときの記者の質問には正直ヒヤッとした。

記者は「○○は反対したが応じず…」などと書きたがるのは、当然彼も理解していただろう。

 

本当にクレバーだった。いかに成熟した人であるかを確信できた。

 

 

二宮さんの発言も、ただただ感心するばかりだった。

「もしリーダーが矢面に立っているように見えるのなら、それは我々の力不足」

この言葉ほど、安心できるものはなかった。グループが本当に同じ方向を見ている。それを確信できた。

 

 

メンバーのフォローも見ていて楽しい。

「ケンカしてたって書きたそうですね。すぐそう書くんだから~」

「覚えてるの?」「ランキング形式でもいいよ」

といったユーモラスな発言で会場の雰囲気を「嵐」の色に染めてしまった

同時に大野さんの(本来抱える必要の無い)心労を取り除いてしまった。

 

 

大野さんの考えは、非常に納得できるものだった。当初は全く理解できなかったが…。

でもしっかり自分の口で説明してくれて良かった。

そういう考えを持っている人だということはファンは知っていた。でも「その日」が来ることにはずっと目をつむってきたところがあると思う。

 

大きな熱意もなく突然「嵐」が始まって、気づけばたくさんのファンやスタッフが関わっていて、気づけば自分が想像していなかった景色を見ている、という状況。

改めてその立場に立ったとき、自分では抱えきれなくなったものの大きさにハッと気づくこともあっただろうし、「そうでなかった自分」にふと思いをはせることもきっとあったのだろう。

それは極めて人間的で、理解しやすいものだった。

 

櫻井さんの発言にあった「誰か一人の考えで嵐の将来を決めるのは難しい、同時にほかの大勢の考えで一人を縛るのはできない」というのはその通りで、「アイドル」ではありつつ一人の人間であること、そしてそれを大野さん自身だったり、メンバーだったり、そしてもちろん事務所の関係者も尊重しているということがよくわかった。

 

それはこれまでの「アイドル像」にはない新しいものだったと思う。

単にアイドルと形容するのでは相応しくない、自ら考え行動する成熟した大人であるということ、そしてそういう大人が一つの人生の中では抱えきれないほど大きくなってしまったものに気づいたときにどういう思いを抱くのか、それを教えてくれた教材でもあった。

 

そういう人間味が、嵐が嵐たり得た理由なのかもしれないと思った。

 

だからこれだけ多くの人に愛されるグループになったのだと。

 

改めて会見を見て、自分の想像以上だった。櫻井さんの考え方・受け答えの巧さは結構わかっていたが、それ以上に二宮さん、相葉さん、松本さんがここまで自分の考えを持っていて、それをほかに流されず言葉にできること、その成熟度は正直想像していなかった。

どこか思いが揺れていたり、自分の言葉にできていないと感じることがこれまでにあったからだからだが…。

その点からも、今回の会見までに5人が話し合いを重ねて、自分の考えをまとめて、ほかのメンバーの意見を隅々まで聞いて理解して、かつグループとしてどうするかを話してきたんだとわかった。

 

5人の言葉は清々しさが満ちていた。

こんなグループ、今まで出会ったことがない。

 

この人たちは信じられると思ってきた。

この人たちだから自分は嵐が好きだと思った。

この人たちは裏切らないと思った。

この人たちはファンを分かっていると思った。

 

 

この人たちならついて行きたいと思った。